初心者が自分でSEO対策をするにあたって、これだけは使えた方がいい9つのおすすめSEO対策ツールを紹介します。プロコンサルタントが教えるコスパ最高なSEO対策ツールの組み合わせも解説していきますね。

SEO対策ツールは何ができる?
SEO対策ツールを使うと自分のWebサイトやECサイト、ブログなどを検索上位に表示させるために、あらゆる対策を打つことができます。
- あなたのWebサイトの現状を知る
- どのページを改善するべきか
- どういう改善が必要か
- どんなキーワードを盛り込むべきか
- キーワードの量は適切か
- ユーザーは快適にページを見ることができるか
SEO対策は有料のツールと無料のツールがあります。
有料のツールはより深くリサーチできる、分析・リサーチ時間が短縮できるなどのメリットがありますが、ツールによっては高額なものも多く、個人ブロガーでは導入しづらいツールもあります。
知識さえちゃんと持てば、無料ツールを駆使してSEO対策を打つことも可能ですし、
コスパよく上位表示させるために、最低限必要なツールだけ購入し、上位表示させることだってできます。
自分でWebサイトを上位表示させるために、それぞれのSEO対策ツールで何ができるか、どう組み合わせるのが効率的かをこの記事で学んでいきましょう。
SEO対策ツールの種類
SEO対策ツールは大きく分けて「分析系」「リサーチ系」の2パターンに分けられます。
両方を組み合わせて使うので、どちらも内容を理解しておく必要があります。
分析に使えるSEO対策ツール
自分のWebサイトやブログの現状を分析するためのSEO対策ツールです。
SEO対策の効果を測るためにも必須なツールと言えます。
代表的なツールはGoogle Analytics(グーグルアナリティクス)。
自分のWebサイトにどれだけ流入して、どんな動きがあったかなどを細かく分析することができます。
Googleが提供しているツール以外にも便利な分析ツールがあり、自分のWebサイトだけではなく、競合他社の分析が可能なツールもあります。
リサーチに使えるSEO対策ツール
自分ののWebサイトをより良く改善するためのSEO対策ツールです。
もちろん新規ページを作ったり、ブログを上位表示させるためにも必ず必要になります。
キーワードの選定や共起語を検索したり、あなたのWebサイトにプラスとなる要素をリサーチすることができます。
ツールを使えば競合他社がマークしているキーワードや、これから伸びるキーワードも調査することだって可能です。
代表的なSEO対策ツール一覧
まずは代表的なよく使われるSEO対策ツールを紹介します。
- ★★★★★ 必須ツール(SEOしなくても必須)
- ★★★★☆ 必ず使った方がいいおすすめツール
- ★★★☆☆ あると便利なツール
- ★★☆☆☆ さらにSEOを突き詰めるツール
- ★☆☆☆☆ 便利だけど他の安価なツールで代役可
ツール | 種類 | 価格 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
Google Analytics グーグルアナリティクス | 分析 | 無料 | ★★★★★ |
GoogleSearchConsole グーグルサーチコンソール | 分析・リサーチ | 無料 | ★★★★★ |
キーワードプランナー | リサーチ | 無料でも可 推奨は月額200円 | ★★★★☆ |
PageSpeed Insights ページスピードインサイト | 分析 | 無料 | ★★☆☆☆ |
ラッコキーワード | リサーチ | 無料 有料版あり | ★★★★☆ |
ラッコツールズ | 分析・リサーチ | 無料 有料版あり | ★★★☆☆ |
AIテキストマイニング | リサーチ | 無料 | ★★★☆☆ |
SEOチェキ! | リサーチ | 無料 | ★★★☆☆ |
パワーランクチェックツール | 分析 | 無料 有料版あり | ★★★☆☆ |
Microsoft Clarity マイクロソフト クラリティ | リサーチ | 無料 有料版あり | ★★★☆☆ |
Ubersuggest | 分析・リサーチ | 無料でも可 推奨29,990円 | ★★★★☆ |
Ahrefs エイチレフス | 分析・リサーチ | 月額 $99 | ★☆☆☆☆ (個人使用) |
無料SEO対策ツールを紹介
無料のSEO対策ツールの機能と使い方を紹介していきます。
一部有料のツールもありますが、最初は不要なツールもあります。プロでも使うSEO対策ツールの中から、初心者でもSEO対策に効果があり、コストも最小限に抑える組み合わせを紹介します。
Google Analytics(グーグルアナリティクス)
Googleが提供している無料分析ツール(アクセス解析ツール)です。
Google Analyticsでさまざまなことが分析できますが、代表的なことを記載しておきます。
- Webの流入数を確認
- ユーザーの平均滞在時間の確認
- どのページに流入が多いか
- Webサイトへの流入経路
- Webサイト内でどんな動きをしたか

SEO対策をしても効果測定をしないと意味がありません。
アナリティクスは効果測定の代表とも言えるので、必須のツールと言えるでしょう。
Google Analyticsを使いこなすと、どのページをリライトすべきか一目でわかります。
流入数を増やしたり、コンバージョン数を増やす効果的な改善点を見つけるのも簡単です。
使い方
プロが使う技の中から、初心者でもわかりやすく、対策しやすい方法もまとめています。
GoogleAnalyticsはこちらから。
Google SearchConsole(グーグルサーチコンソール)
どんなキーワードでWebサイトに流入したかがわかるツールです。
キーワードごとの流入数はもちろん、そのキーワードでの検索順位やクリック率がわかります。
Google SearchConsoleでできる代表的なことはこちら。
- クエリの確認
- キーワードごとの検索ヒット数確認
- キーワードごとの検索順位確認
- クリック率の確認
- サイトマップ登録
- インデックス登録
- エラーページの確認
- 評価されないページの確認

自分のWebサイトがどんなキーワードをマークできているかのチェックはもちろん、エラーページを改善するときにも使います。さらにサイトマップを登録しておくことでGoogleにWebサイトを理解させ、新規ページを見つけてもらうことができます。
また、新規ページを手動でインデックス登録できるのもポイントです。
SEO対策はもちろん、Webサイト運営には必須のツールですね。
Google SearchConsoleはこちら。
キーワードプランナー
キーワードプランナーは月間のキーワード検索回数がわかるSEO対策ツールです。
その他、Webサイトがマークしているキーワードを抽出することができます。
キーワード選定はもちろん、3C分析にも使える優れものです。
キーワードプランナーでできる代表的なことはこちら。
- キーワードの月間検索ボリュームを確認
- Webサイトがマークしているキーワードを抽出
- キーワードごとの競合性を確認

キーワードプランナーは基本的に無料で使うことができますが、検索ボリュームがざっくりとしか表示されません。
Google広告で月200円でも出稿すると詳細なデータを見ることができるので、月に1回リスティング広告を出稿することをおすすめします。ただ費用を支払うだけではなく、広告から流入できると考えれば一石二鳥ですね。
使い方
キーワードプランナーを使えば競合他社のマークしているキーワードはもちろん、これから伸びるキーワードを見つけることもできます。さらに別の無料SEO対策ツールと掛け合わせることで、視覚的にもキーワードを見つけることも可能です。
詳しいやり方はこちら。
キーワードプランナーはこちら。
Ubersuggest
Ubersuggestはかなり幅広いSEO対策が可能なツールです。
初心者には一番おすすめしたいツールですね。
無料でも使えますが、かなり制限されます。一番安いプランの「パーソナル」で問題ないので、買い切りで購入することをおすすめします。価格は買い切りで¥29,990。月額プランでも¥2,990で利用できますが、使いこなせるとコスパ最高なので、ずっと使うことになるはずです。
Ubersuggestでできる、代表的なことはこちら。
- Webサイトの検索順位の追跡
- キーワードごとに検索順位追跡
- URLをいれるだけでSEOの問題点抽出
- キーワードの選定
- 選定したキーワードでのSEO難易度確認
- マークしているキーワードの確認
- ドメインパワー確認
- 被リンク数、サイト内容の確認
- 被リンク先のドメインパワー確認

内部対策はもちろん、外部対策やコンテンツSEOにまで使えるおすすめSEO対策ツール。
自分のWebサイトだけでなく、競合サイトのURLをいれるだけでマークしているキーワードはもちろん、ドメインパワーやどんな被リンクを受けているかなど、かなり詳細に情報を得ることができます。
プロのSEOコンサルタントはAhrefs(エイチレフス)を使う企業も多いですが、こちらは月額での利用しかプランがないことがネックです。
基本的なSEO対策で必要なことはUbersuggestでも可能なので、個人サイトで使うなら断然Ubersuggestをおすすめします。
Ubersuggestはこちら。
ラッコキーワード
選択したキーワードのサジェストを確認するツール。
使い勝手が良く、ずらっと一覧で表示されるので、キーワードのヒントを得る時に使えます。
※サジェストとは、選定したキーワードと一緒に検索されやすいキーワードを自動で表示される機能。
ラッコキーワードはサジェストだけではなく便利な機能があるので、できることを書き出しておきます。
- サジェストの確認
- 月間検索数の確認
- 上位20サイトのタイトル、ディスクリプション、見出し、構成の確認
- 共起語の確認

ラッコキーワードはサジェストを確認するツールと思っている方が多いですが、それはほんの一部の機能です。
見出し抽出機能を使えば、効率的にタイトルやディスクリプションが書けますし、共起語をチェックすることでライティングの質も上がります。
現にプロのSEOコンサルタントは、ライターに記事を依頼する際、共起語をどの程度含めるかまでオーダーしています。
無料で使えるので、使いこなせるようになると強い味方になるツールです。
使い方
サジェストの調べ方は直感的にわかると思うので、見出し抽出機能を使った、コンテンツのタイトルやディスクリプションの作り方を紹介します。
ラッコキーワードはこちら。
ラッコツールズ
ラッコキーワードだけでなく、Webサイトを運営する上でラッコツールズも便利なので紹介します。
ブログを書いていると、どれくらいの文字数か確認したくなりますよね?
ラッコツールズでは文字数のカウントが簡単にできるのはもちろん、行数や段落などもチェックできます。
その他、画像を圧縮したり、リサイズしたり、WebページをPDFにしたり、動画をGIFにしたりと、Webサイトの運営で必要なことをかなり幅広くカバーしているツールです。
できることを書き出すと量が多すぎるので、コンテンツ制作で困ったことがあればラッコツールズを確認してみてください。

ラッコツールズはこちら。
AIテキストマイニング
AIテキストマイニングはWebサイトがマークしているキーワードが視覚的にわかるツールです。
どれだけそのキーワードが登場したか、キーワードごとの重要度などが一目でわかります。

赤:動詞
緑:形容詞
AIテキストマイニングを使うと、キーワードはもちろん、ライティングの文章に使った方がいい単語が視覚的にわかるので、リサーチの時間短縮になります。
使い方
使い方はとても簡単です。
キーワードプランナーやUbersuggestで抽出したキーワード一覧をCSVでダウンロードし、キーワードをすべてコピペするだけ。
AIテキストマイニングの使い方はもちろん、キーワードプランナーとの組み合わせ方も併せて解説しています。
AIテキストマイニングはこちら。
SEOチェキ!
URLを入れるだけでそのWebサイトの情報や、指定したキーワードでの掲載順位がわかる簡易ツールです。簡易なSEO対策ツールであるからこそ、ざっとWebサイトの情報を確認するのに役立ちます。
主に競合サイトを分析するときに使うと便利ですね。
SEOチェキ!でできることはこちら。
- タイトルやディスクリプション、メタキーワードなどの確認
- 発リンク数、内部リンク数の確認
- ページ保有数
- トップページの読み込み時間
- どこのサーバーを使っているか確認
- ドメインの年齢

簡易な割にいろんな情報を吸い上げられる便利なツールです。反面、指定したキーワードでの検索順位確認などは、あまり正確ではないので注意してください。
競合サイトのドメインパワーを確認した後、「どれくらいのページ数?」「ドメイン取得してからの期間は?」などが気になると思うので、そういうときはSEOチェキ!を使いましょう。
SEOチェキ!はこちら。
PageSpeed Insights(ページスピードインサイト)
Googleが提供するページの読み込み速度を確認できるツール。
2021年、Google検索品質評価ガイドラインが修正されて、ユーザビリティも重要視すると明言されています。
Webページの表示速度はもちろん、ページの崩れがないかなど、このツールでチェックすることができます。
とはいえ、SEO対策で重要なのはコンテンツです。
ユーザーの意図に沿ったクオリティーの高いコンテンツが制作できれば上位表示されるのが現状です。高品質なページが出来上がり、上位表示された後、1位を狙う際にはユーザビリティも重要視していきましょう。
PageSpeed Insightsはこちら。
SEO対策ツールを具体的に使ってみる
さて、それぞれのSEO対策ツールでできることがわかったところで、プロならどう組み合わせて使うかを見ていきましょう。
読みながら実践してみることをおすすめします。
ツールを使ってコンテンツSEO
ブログや記事のライティングでSEOするとき、まずはキーワードの調査からスタートします。
いきなりライティングしている方が多いですが、絶対にNGです。正しいキーワードでSEOしないと、どれだけページを作ってもPV数(Webサイトへの流入数)が増えません。
では、どうやって正しいキーワードを決めるのか?SEO対策ツールを使ったプロのリサーチ方法をご紹介します。
ラッコキーワードでサジェスト確認
まずはラッコキーワードでどんなキーワードがあるかざくっと確認してください。
ここでは「こんなキーワードもあるな」くらいのリサーチレベルでOKです。
Ubersuggestでキーワード候補とSEO難易度の確認
目ぼしいキーワードが見つかったらUbersuggestにキーワードを打ち込み、そこからさらにキーワード候補を確認してください。
検索ボリュームとSEO難易度を見ながらメインキーワードを確定させます。
サジェストや関連キーワードでリサーチできるので、ここは時間をかけてしっかり調査してください。
Ubersuggestが使えない方はキーワードプランナーで代役
キーワードプランナーではSEO難易度はわからないものの、検索ボリュームは確認できます。Ubersuggestが導入できない方はキーワードプランナーでメインキーワードを確定させましょう。
ただし、キーワードプランナーは関連キーワード寄りに抽出(サジェストではない)ので、注意してください。
Ubersuggest×キーワードプランナーでさらに精度UP
Ubersuggestだけでも十分にキーワード情報を得ることができますが、全て網羅できるわけではありません。
キーワードプランナーと組み合わせてリサーチすることで、より網羅的にキーワードを抽出できます。
ラッコキーワードで共起語をリサーチ
メインキーワードが決まったら、ライティングに含むべき共起語をリサーチしましょう。
注意点として、共起語を使うと検索順位にダイレクトに反映されるわけではありません。ただ、共起語はユーザーの意図を表しています。ユーザーの意図を読み取りラインティングすることで、滞在時間が伸びたり、次の記事を読んでくれたりと結果的にSEOにつながることになります。
ライティング前の準備完了
ここまでが事前リサーチです。
リサーチしたキーワードから、どんな記事にするかを構想し、まずは見出しを書き出しましょう。いわゆる構成を作るところからスタートです。
記事のタイトルはもちろん、h2・h3を書き出し、構成が出来上がれば準備完了。
ここまで準備してからライティングに取り掛かると、記事の内容やキーワードの精度がグッと上がるはずです。
ツールを使って内部対策
SEO対策ツールを使った内部対策について知りたい方はこちら。
企業Webサイト中心にSEO対策をしているプロのSEOコンサルタントが解説します。
私と一緒にSEO対策について学んでいきましょう!
本記事の著者について
著者:リョーヘイ@Webディレクター

概要
現役のWebのチーフディレクター。大規模なコーポレートサイトリニューアルや京都の事業サイトなどのWebサイト制作はもちろん、現在はSEOを中心に企業Webサイトの流入からCVまでのマーケティングがメイン。
直近の実績(2021年度)
直近の実績をご紹介します。
- 塗装会社(2020年度売り上げ全国1位)のWebサイト運営、SEOコンサルティング
- 新電力事業者のWebサイトリニューアル
- 京都市の事業サイト立ち上げ
- 英会話講座販売のECサイト立ち上げ
- その他、Web制作やSEOコンサルティング多数